目的別おすすめプロテイン » 知っておきたいホエイプロテインの製法の種類と選び方

知っておきたい
プロテインの
製法の種類選び方

プロテインの王様、ホエイプロテインと一口に言っても、その製法にはいくつか種類があります。製法によって同じプロテインでも特徴が変わってきますので、今回はホエイプロテインの代表的な製法として、WPC製法、WPI製法、CFM製法、WPH製法の4つを紹介したいと思います。

プロテインの王様、ホエイプロテインと一口に言っても、その製法にはいくつか種類があります。製法によって同じプロテインでも特徴が変わってきますので、今回はホエイプロテインの代表的な製法として、WPC製法、WPI製法、CFM製法、WPH製法の4つを紹介したいと思います。

「ホエイプロテイン」には
異なる4つの製法が存在する

ソイプロテイン、カゼインプロテインも市場には出回っていますが、やはり人気のプロテインと言えばホエイプロテインです。ただ、このホエイプロテインも、同じように見えて実は4つの異なる製法があります。基本的に乳清(ホエイ)を使っている点では一緒なのですが、そのホエイからどうやってタンパク質や生理活性物質を抽出し、脂質や乳糖を除去しているのか、製法によって違いがあるのですね。どれもプロテインサプリメントである点には変わりがありません。しかし、製法によってコストも効果も変わってきます。せっかくプロテインを飲むなら、ブランド名や商品の知名度だけでなく、ホエイプロテインの製法にも注意しながら商品を選びたいです。

What's
ホエイプロテイン

ホエイプロテインの製法が4種類あると紹介しましたが、そもそもホエイプロテインとは何なのでしょうか? ホエイとは日本語で乳清といい、分かりやすい例を言えばヨーグルトから染み出してくる半透明の液体です。このホエイにも動物性タンパク質が含まれており、このタンパク質をさまざまな形で分離させたり抽出したりして、プロテインサプリメントとして製品化しています。

ホエイプロテインの
4つの製法を紹介

  • WPC製法

    ろ過によってホエイ(乳清)からタンパク質だけを分離して、濃縮液を作ります。その濃縮液を噴霧乾燥させる製造方法を、WPC製法と呼びます。タンパク質の含有量は商品によって細かい数字が異なるのですが、おおよその数値で言えば70~80%となっています。

  • WPI製法

    イオン交換クロマトグラフィーと呼ばれる方法でホエイ(乳清)の中からタンパク質を選択的に吸着する方法をWPI製法と呼びます。ろ過だけのWPCと異なり、ホエイ中のタンパク質を選択的に吸着できますので、より高濃度のタンパク質含有量が実現可能になります。また、乳糖、脂質などの物質も1%以下と、ほとんど除去できます。

  • CFM製法

    CFM製法はセラミック膜のろ過装置でホエイ(乳清)をろ過して作る製法です。タンパク質の含有量を80~90%と高めつつ、乳糖や脂質を1%に抑えられるというメリットがあります。WPI製法では除去されるカルシウム、マグネシウムなど人体に有益な生理活性物質も残せます。

  • WPH製法

    WPH製法は乳清(ホエイ)から作ったプロテインを、塩酸を使って加水分解して、より小さな単位、アミノ酸が2個以上結合したペプチドの状態に分解する製法です。通常のタンパク質は、口に入れてから消化・吸収するまでに3時間程度もかかりますが、WPH製法のホエイプロテインであれば、より早い消化・吸収が期待できます。

4つの製法を比較

プロテインは製法によってタンパク質の含有率や、その他の成分の含有率が異なります。とはいえ、製法だけ見ても、どれを選んでいいか分からないもの。WPC製法・WPI製法・CFM製法・WPH製法には、メリットデメリットがあります。以下に比較表をまとめたので、プロテインを購入する際の参考にしてみてください。

製法名 メリット デメリット 向いている人
WPC製法 タンパク質の含まれた乳清(ホエー)をろ過し、濃縮液を噴霧乾燥させ粉末にする製法。乳清に含まれるタンパク質やミネラルを残して、乳糖などを大幅にカットします。タンパク質の含有率は80%前後。一般的に販売されているプロテインのほとんどはWPC製法。リーズナブルな価格で入手できるプロテインです。 タンパク質含有量は高いものの乳糖は一部残ります。腸内で乳糖を消化できない乳糖不耐症の人は注意が必要です。摂取した場合、腸内の浸透圧のバランスが崩れてしまい、下痢を引き起こす可能性があります。 リーズナブルな価格で入手できるので、プロテインを初めて飲むという人におすすめです。運動をする限り飲み続ける必要があるので、長期的に考えた場合、大幅なコストカットが可能です。
WPI製法 イオン交換クロマトグラフィーを使って、ホエーの中に含まれているタンパク質だけを精製します。タンパク質含有率の高いホエイプロテインを作る製法です。タンパク質含有量が90%に対して乳糖が1%以下に抑えられています。 製法にコストがかかるため、WPI製法はWPC製法と比べて割高になります。そのうえ、脂質や乳糖だけでなく、カルシウムといった身体に有効な栄養素も除去されてしまいます。 多少コストがかかっても、できるだけ多くのタンパク質を摂取したい人におすすめです。また、脂質や乳糖が抑えられているので、ダイエットをしている場合にもいいでしょう。
CFM製法 セラミック膜のろ過装置でホエーをろ過する製法です。タンパク質の含有量を80~90%に保ちつつ、乳糖や脂質を1%に抑えられます。さらにカルシウムやマグネシウムなど、生命維持に欠かせない生理活性物質を残せるのも特徴です。WPC製法とWPI製法のメリットを両立している製法です。 ろ過システムにコストがかかるため、製品の価格が高くなってしまいます。WPC製法のスタンダードなホエイプロテインは1kg4,000円前後なのに対し、CFM製法の場合は1kg7,000円前後の価格になってしまうのが難点です。 タンパク質の含有率が80~90%とWPC製法よりも高めで、乳糖や脂質を大幅にカットしているので、ダイエットしながら筋肉を付けたいという人に向いています。また、カルシウムやマグネシウムなどの成分も積極的に摂りたい人にも向いているでしょう。
WPH製法 胃液に含まれる塩酸を使って、タンパク質を精製段階でアミノ酸の単位に分解しています。そのため、他の製法のホエイプロテインよりも分解・吸収が早いのが特徴。トレーニング直後の「ゴールデンタイム(30~45分)」の筋肉が栄養素を求めている時間帯に最適です。 タンパク質をアミノ酸に分解すると、苦味が強くなってしまいます。吸収力を高めるためによりタンパク質を分解したWPH製法のプロテインほど、独特の苦みが難点です。 より短時間でアミノ酸を摂取したいという人に向いているプロテインです。プロテイン単体で摂るのならおすすめですが、アミノ酸サプリと成分がカブるため、同時に摂取する際は気をつけましょう。

効率的に筋肉をつける仕組み

筋力トレーニングをして筋肉を効率的に付けたいなら、プロテインを摂取して体内のアミノ酸濃度を高めておく必要があります。基本的にはプロテインを決められた時間に摂取することが大切です。一番良いタイミングは筋力トレーニング後の30~45分のゴールデンタイム。また、就寝前や起床直後に摂取するのも欠かせません。

しかし、プロテインの効果を最大限に活かすためには、しっかりと消化して吸収率を上げる必要があります。消化が上手くできないと、プロテインがアミノ酸に変換できず、体外へ排出されてしまうからです。また、筋力トレーニング中はアミノ酸が枯渇してしまいがち。アミノ酸の血中濃度が低くなってしまうと、身体がエネルギー不足を補うために筋肉を分解してアミノ酸を作りだそうとします。これは、「カタボリック」といわれる状態で、トレーニングするほど筋肉が落ちてしまうのです。そうなると、理想の体になるのは難しくなるでしょう。

血中のアミノ酸濃度が高ければ、「アナボリック」といわれる状態になります。これはトレーニングによって疲労した筋繊維を修復・強化する状態です。筋力トレーニングの効果を効率的に得たいのであれば、血中のアミノ酸濃度を高めててアナボリック状態を維持するべきだといえます。そのためには、プロテインの消化効率を上げ、アミノ酸サプリを摂取することが大切です。