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メチオニン

メチオニンは必須アミノ酸の1種であり、硫黄を含有しています。食事から上手に摂取することで健康づくりに役立つ一方、不足してしまうと肝機能や免疫力の低下につながりかねません。私たちの体でメチオニンがどのように働くのか、詳しくご紹介します。

メチオニンとは

硫黄を含んだ必須アミノ酸のひとつ

メチオニンは体内で合成できない必須アミノ酸の一種であり、硫黄を含むことが最大の特徴です。こうした成分の科学名を「含硫(がんりゅう)アミノ酸」と言い、メチオニンはその代表とも言える栄養素。さまざまな食材に含まれる身近な成分ですが、その発見は1922年、イギリスの化学者ミュラーによるものでした。その6年後の1928年には、化学合成にも成功しています。

体内でアレルギー反応を抑えたり、肝臓の働きをサポートしたり、そのほか動脈硬化や抜け毛の要望にも役立つなど、大変重要な働きを持っています。

抗酸化作用の期待できるアミノ酸

特筆すべき特徴のひとつが、抗酸化作用を期待できる点です。加齢や紫外線、ストレスなどが原因となり、私たちの体は老化が進みます。メチオニンには、細胞の酸化で進むエイジングをコントロールし、免疫力向上に役立つ効果があると言われているのです。このとき体の中では、抗酸化に重要な役割を持っているミネラルの一種・セレンがメチオニンによって全身のすみずみの細胞まで行き渡ります。

また、老化にはクレアチン合成能力の低下が指摘されていますが、メチオニンはクレアチンの合成をサポートする働きもあると考えられています。メチオニンそのものの作用と、クレアチンの合成という2つの面からアンチエイジング効果が期待できるでしょう。

メチオニンの効果

細胞の免疫力向上

摂取を続けると、細胞の老化を防ぐことができるため免疫力がアップすると考えられます。免疫力低下の原因のひとつは、細胞の酸化によるエイジング。前述のとおり、メチオニンは酸化を防ぐのに役立つ物質、セレンを全身に運搬する役割を持っているため、免疫力との深い関係が指摘されています。

また、加齢によってクレアチンを合成する能力が低下するほど、人間の体力は衰えるもの。このときアルギニンやグリシンとともに、メチオニンもクレアチンを生成する材料になります。こうした2つの働きから、免疫力向上に役立つと言えるでしょう。

肝機能の改善

メチオニンには肝臓の働きを活性化させて、肝臓そのものを守る機能を強化する力が期待できます。肝臓の中に溜まった老廃物や毒素を排出したり、代謝を促進したりといった働きには、メチオニンの存在が不可欠。肝臓の代謝向上は血液中のコレステロールの消費を加速させるため、結果として肝臓に脂肪が溜まるのを防ぎ、脂肪肝も改善するでしょう。

また、メチオニンと脂肪が結びつくと乳化することから、アルコール性脂肪肝の肝臓を保護する役割も見込まれます。肝機能を高めたい、脂肪肝を予防したいといった方には、有用な成分と言えそうです。

アレルギーの抑制

アレルギーは、免疫細胞が外からの刺激に対して必要以上に反応してしまい炎症を引き起こす症状。メチオニンは、このアレルギー反応を引き起こす物質の働きを抑制するとされています。

異物として刺激に過剰に反応すると、免疫細胞からはヒスタミンという物質が放出されます。ヒスタミンは血管を拡張させて発赤を引き起こしたり、かゆみや痛みの原因となったりする物質。アレルギーを直接引き起こす存在です。このときメチオニンを摂り続けていると、ヒスタミンが免疫細胞から放出されるのを抑制して、アレルギー反応を抑え込む効果があることがわかっています。

メチオニンを含む食材とは

肉類ならひき肉に豊富

メチオニンはアミノ酸の一種なので、タンパク質の食品に多く含まれています。特に鶏肉や牛肉、羊肉に豊富。同じ肉でも部位によってメチオニンの含有量は異なります。たとえば牛肉ならサーロインやロースといったステーキで好まれる部位より、ひき肉がおすすめです。肉類のような動物性タンパク質には必須アミノ酸も多く含まれます。メチオニンとともに細胞の働きをサポートしてくれる成分も豊富なので、日頃から摂取するようにしましょう。

魚介類ならカツオやサーモン

魚介類はメチオニンの含有量に富んでいることがわかっており、なかでも赤身の魚には注目。カツオ100gにはメチオニンが700mgも含まれており、魚介類のなかではトップクラスです。青魚のイワシやサーモンにも多く、それぞれ100gあたり580mgと680mgも含んでいます。赤身魚や青魚を定期的に食べるようにすると、自然に食事からメチオニンを摂取することができるでしょう。

Summary

お酒を飲む人
アンチエイジングを考えている方におすすめ

メチオニンはお酒を飲む機会が多い人や、最近疲れを感じる人に積極的に摂取をおすすめしたいアミノ酸です。特にアルコールを摂取し続けると、肝臓で大量のメチオニンが消費されてしまいます。メチオニンが不足すると肝臓での老廃物・毒素の処理が追いつかなくなり、血中でのコレステロール値が上昇する原因となりかねません。

また、年齢とともに細胞のエイジングが進む背景には、メチオニン不足が指摘されています。「日頃からお酒で肝臓が疲れている」「年齢が気になりはじめてアンチエイジングをしたい」と感じたら、意識的にメチオニンの摂取を心がけてみてください。