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シスチン

シスチンは、髪や爪に豊富なアミノ酸。ケラチンと呼ばれるタンパク質の主成分です。アミノ酸の研究が始まるきっかけになったと言われており、美肌や美白、アンチエイジング効果があるとして注目を集めています。美容には欠かせないシスチンの効果についてご紹介しましょう。

シスチンとは

L-システインが結合したアミノ酸

シスチンはL-システインの分子がふたつ結合してできたアミノ酸。シスチンがL-システインに分解され、体内でビタミンやほかのアミノ酸と合成することでさまざまな効果を発揮します。必須アミノ酸であるメチオニンをもとに体内で合成が可能なため、非必須アミノ酸の1種です。

また、髪や爪を構成するタンパク質(ケラチン)はシスチンからできています。髪を燃やすと独特の臭いがするのは、シスチンが硫黄を含んでいるためです。

シスチン発見の歴史

アミノ酸研究において、もっとも初期に発見されていた成分のひとつがシスチンです。1806年にアスパラガスから「アスパラギン」がはじめて発見され、その後まもなくイギリスの医師ウラストンによって発見されました。膀胱結石の分析中に見つかったことから、「シスチン」という名前もギリシャ語の「膀胱」を意味する単語からとられています。

それから1世紀が過ぎる1899年には、シスチンが2分子のL-システインから構成されていることが判明。現在はタンパク質構成アミノ酸とみなされないことが多いです。

シスチンの効果

シミを減らす美白効果

美肌・美白作用が認められることから、シスチンを配合したスキンケア商品も多くあります。メラニンを作りシミの原因となる「チロシナーゼ」の働きを抑制するため、シミ予防にも効果が期待できるでしょう。

さらに、肌の新陳代謝を促進して、生成されたメラニンをスムーズに排出する効果も。年齢とともにターンオーバーの周期は長くなっていきますが、これを正常化することで、できてしまったシミの改善も見込めます。肌の生まれ変わりそのものをサポートしてくれるため、シミはもちろん、ハリやかさつきといったトラブルにも有効でしょう。

髪や爪、肌の健康を維持する

シスチンは髪や爪、肌に多く含まれるタンパク質・ケラチンの主成分です。特に髪は99%がケラチンでできており、さらにケラチンの14~18%にシスチンが含まれています。[注1]

髪や爪に元気を与えて丈夫にするのは、シスチンに含まれる硫黄の役目。このためシスチンが不足すると組織の再生が滞り、抜け毛・枝毛が増えたり、爪が割れやすくなったりすることがあります。こうしたトラブルに悩まされている方は、シスチンを摂取することで改善されるかもしれません。また前述のような効能から、美肌サプリや育毛剤にシスチンが使われることもあります。

生活習慣病や老化の予防

アンチエイジングや免疫力を向上させる働きも、シスチンの特筆すべき特徴です。シスチンから作られる「グルタチオン」は、肝臓の解毒作用を助ける抗酸化物質。人間にとって害となる銅や水銀、鉛などの金属を体外へ排出するほか、タバコやお酒、ストレスから生まれる活性酸素からも守ってくれます。

活性酸素の役割は本来、体内に侵入してきた細菌やウイルスを排除することです。しかし強い酸化作用を持つために、増えすぎると逆に体の組織を傷つけ、老化や生活習慣病を引き起こします。このときグルタチオンの抗酸化作用が活性酸素を抑制し、若々しい体を保つ助けとなってくれるでしょう。

シスチンを含む食材とは

牛肉・羊肉などの肉類に豊富

牛肉や羊肉をはじめとする肉類に多く含まれています。魚介類も少なからず含みますが、肉類は特にタンパク質が豊富なため、効率よく摂取できるでしょう。また、シスチンは必須アミノ酸・メチオニンから体内で生成可能。メチオニンとシスチンのどちらも豊富な肉類は、健康維持に欠かせない食品と言えます。

シスチンは非必須アミノ酸ということもあり、意識せずとも不足することはほとんどありません。ただし、野菜に偏った食生活をしている方は注意が必要です。

穀物や豆類にも豊富

肉類や魚類に多いシスチンですが、植物性タンパク質にも含まれています。おすすめは小麦粉やオートミール、大豆、豆乳を使った料理。肉類や魚類が苦手な方は、穀類や豆類を積極的に摂取するようにしましょう。

シスチンと、その材料となるメチオニンの摂取量を調節することはもちろん大切。ただしアミノ酸の種類が偏りすぎないよう「大豆食品ばかりを食べる」といった食生活は避け、バランスよく取り入れることが大切です。

【注1】発毛専門リーブ21 : 発毛大辞典 > 役立つ髪の知識 VOL.23

Summary

美肌やアンチエイジング
したい人におすすめ

シスチンには、肌の再生サイクルを正常化してシミやくすみを改善したり、解毒作用を高めて老化を予防したりといった美容にうれしい効果が期待できます。逆に不足すると、体内で活性酸素の働きが強まり、細胞へのダメージが加速。有害物質が体に残りやすくなるなど、健康に大きな影を落とすことにもなりかねません。

シスチンが使われる優先順位は、髪や肌よりも肝臓の解毒機能のサポートが第一。普段からお酒をよく飲む人は肝臓でのシスチン消費が増え、髪や肌のシスチンが不足することがあります。美肌やアンチエイジングを目指す人は、不足することのないよう積極的にシスチンを摂取しましょう。